ネオサイエンスフィクション

自分の言葉で「好き」と言え

横文字に弱い「バーフバリ 王の帰還」感想

観てそのまま、何もネット情報を見ずに、そのままはてなブログにアクセスしてスマホでこの記事を書いている。

頭の中ではまだシヴァ神を讃える曲がガンガンに流れている。

バーフバリ、やばい。何がやばいって、やばい。バーフバリをまだ観ていない人類は何故バーフバリを観ないのか。


前作のあらすじが今作の開始前に端的に語られる。正直それだけでももう満足できるストーリーの面白さで、かつまだそこでは聞きなれない言語ゆえの直感的な、表面的な面白さが先走ってしまう。映画の中で聞き取れる単語は「バーフバリ」「マハラジャ」「マハラディ」の3種しかなかったもん。

しかしそこから父バーフバリの人生を追体験し、恋を追体験し、さらにその人生の悲劇の終焉まで見せてくる。その頃には最早映画に取り込まれている。ここまでで恐らく1時間半以上は確実に上映している。いわば回想シーンで映画の7割以上が終わるのだ。

父バーフバリの恋と愛と、王族としての使命を意志をこれでもかと観客に見せつけた上で、子バーフバリが幽閉されていた父バーフバリの妻(子バーフバリの実の母親)と共に、父バーフバリを謀略の末殺した現国王=バーフバリ兄を倒すために立ち上がる。こんなに暑い展開があっていいのか……王道とは…こんなにも…私を熱くさせるものだったのか……


いかにも悪役然とした殺戮兵器を乗りこなすバーフバリ兄=現国王をどう倒すのか、そもそもその殺戮兵器を壊せるのかとはらはらしていたがそんなものは杞憂であり30秒で杞憂は晴らされた。圧倒的である。これより先ずっとそんな調子の仇討ちが始まる。上映開始30分にこれを見せられていたらまたまた〜(笑)と笑っていたかもしれないが、もはや父バーフバリの人生を観てきた我々観客には全てはもう「そうなるべくして起きていること」でしかない。この感情を説明できる言葉をど忘れしてしまった。エクスタシーでもなくカタストロフィでもなく………なんだっけ………?カタカナ苦手だからバーフバリ以外の人名忘れちゃって父バーフバリだのバーフバリ兄だのバーフバリ妻だの表記している。もちろん世界史は苦手でした。


上映後の心ここに在らずな感覚のまま入ったサイゼリヤで頼んだアラビアータを食べてたらちょっと落ち着いてきた。

こんな話やシチュエーション、どこかで観たなぁと思ったら、NARUTOの劇場版第一作の雪姫忍法帖ですね。いや…その点ではバーフバリのおじ上…アンポンタンみたいな響きの名前の…奴隷の出身のおじ上が…ダッカルビみたいな名前の……その人が最後まで生き残ってくれてて良かった………。カンタータみたいな名前だったと思う。雪姫忍法帖では三太夫が死んでしまうのめちゃくちゃショックだったから…


しかしラストシーンあっさりだったなぁ。歓喜に沸く群衆のシーンなかったのびっくり。あと盛者必衰をことごとく表してくるのはお国柄なんでしょうか。大歓声の中暗転して終わると思ってたので。

ラストシーンで思い出したけど、ラストの流れが映画冒頭と重なっているの、よくある手法なんだろうけどものすごく感動した。幽閉されて肌や髪のツヤは失われてもその美貌と意志の強い目が残るバーフバリ妻の女優さんは本当に美しかった。


落ち着いてきました。公式サイトとか他の人の感想観てみようかと思います。この観終わった後の熱い勢いをどうしても書き記しておきたかった。

気が向いたらきちんとした感想も書きます。